グラスゴウ食堂

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大阪・堺筋本町の洋食バル、『グラスゴウ食堂』に行ってきたのでレポートします。
オープン当初から既に何度か通ってるんですが、「注文したもの全ての写真を撮って記事にしよう!」と思い立ってやってみました。

グラスゴウ食堂は、音楽好きのオーナーとシェフのお店です。
その名の通りグラスゴーの音楽を中心にギターポップ、パワーポップなど良い感じの音楽が店内に流れています。
ちなみにこの日は、Squeeze(来日公演最高でした!)やXTC、Kirsty MacCollなんかがかかっていました。
店内のいたるところにレコードジャケットもディスプレイされています。最近はTravisやBelle and Sebastianのポスターも貼られてるそうです。
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この日は総勢9人の飲み会だったので、前菜からデザートまでかなりたくさんのメニューを味わうことができました。
これだけの食べ物に加え、各自けっこうアルコールも飲んでいましたが、この日の会計は一人頭3500円程度でした。
なんというコストパフォーマンス!普通のよくあるチェーン店の居酒屋でもそれくらいになりますよね。

おまかせ前菜盛り合わせ
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自家製ロースハム
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カルパッチョ
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カニクリームコロッケ
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骨付き鴨もも肉のコンフィ
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アスパラガスのグリルと目玉焼き
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和牛入りあつあつ鉄板ハンバーグ デミグラスソース
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海老とキノコのアヒージョ
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ホタルイカと筍、三つ葉のスパゲッティーニ 柚子胡椒風味
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スモークサーモンとアスパラガスのレモンクリームソース リングイネ
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ベイクドレアチーズケーキ(2層のチーズケーキ)
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メイプルフレンチトースト バニラアイス添え
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いちごのクラフティタルト
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デザートはちょっとメニュー変わってるみたいです。
他にも、季節や仕入れ状況によっていろいろ変わったりするようです。
詳しくはFacebookページなどで。

グラスゴウ食堂の場所はこちら。

特に金曜日、土曜日は予約で席が埋まっていることが多いみたいなので、早めの御要約推奨です!

Maritime / Glass Floor

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emoって何?

「emo」なる音楽ジャンルが爆発的に流行していた当時、身の回りでは何をどういう定義でemoと呼んでいるのかよくわからないという人が多かった。

僕がリアルタイムで体験した2000年〜2002年くらいにおいて、「よくわからない」要因が二つあったと思っています。

1.メディアやレコ屋が「emoって言っといたら売れるで」とばかりに、こぞってemoというタームを使い始めた。
…というと意地悪な言い方になるので、「人によってemoというジャンルの解釈が違った」って感じでしょうか。
Jimmy Eat WorldからDeath Cabまで、Hey Mercedesからmatt pond PAまで、Cap’n’JazzからPedro the Lionまで、全部emoですと言われると受け手もそりゃ混乱するよね。

2.emoに括られるバンドの音楽性が変化し続けていた。
個人的にはこちらの要因が大きいと感じていて、また当時のシーンに面白さ(たまにがっかり)を感じていたポイントでもあります。
例えば、Get Up Kidsの3rdは明らかにそれまでの作風とは異なる、R.E.M.やLemonheadsのようなカレッジ・ロック・サウンドに変貌した。弾き語りで始まったDashboard Confessionalはバンド編成にシフトし大ブレイクを果たした。Sunday’s Bestはメンバーチェンジとともにソフトでメロウな面が強調され、後身バンドのLittle Onesではものすごくポップに振り切れた。

このように、同じバンドでも時期によって違うバンドかのようにサウンドが変化していって、しかもそんなバンドがたくさんいたのでemoという言葉を定義することは不可能に近かったのではと思います。
そして、音楽性が変わったバンドがいつも好意的に受け入れられるとは限りませんでした。今でも「Jimmy Eat Worldは”Clarity”までしか認めん!」という人も多いしね。

前置きが長くなりましたが、そんな賛否両論を巻き起こしたバンドの一つが、Promise Ringでした。

Promise RingはCap’n’JazzのメンバーだったDavey von Bohlen率いるバンド。00年当時の感覚では、Get Up Kids、Jimmy Eat Worldと並びemo御三家と呼んでもいい存在だったと思います。

初期は「疾走感のある演奏と泣きのメロディ」という、いわゆるemo的なサウンドでしたが、3rd ”Very Emergency”やその後にリリースされたep ”Electric Pink”辺りではパワーポップと呼んでも支障ないほどポップさが強調された作風になっていました。

そして、問題の4thアルバム(にして、ラストアルバム)の”Wood/Water”です。
初期のような疾走する楽曲はなくなり、枯れた雰囲気の楽曲が大半をしめる作品となりました。どちらかというとDaveyの別ユニットのVermontに近いような、楽曲によっては同時期のFlaming Lipsに通じるようなサイケ感も。
とにかくこれまでとは大きく変わった作品に多くのファンが困惑しました。
僕も当時はたいそう困惑しましたが、今思えば、この作品がANTIからリリースされていたのはすごく納得できるんですよね。

この作品の発売後間も無くPromise Ringは解散。
えっと、ここまでも前置きで、本題はこの後のことです。

Maritime / Glass Floor
1. The Window Is The Door
2. Sleep Around
3. Someone Has To Die
4. King Of Doves
5. We’ve Got To Get Out
6. James
7. A Night Like This
8. Souvenirs
9. Adios
10.I’m Not Afraid
11.If All My Days Go By
12.Lights
13.Human Beings

DaveyはPromise Ring解散後すぐに新バンド、Maritimeを結成。同時期に解散していたDismemberment Planのベーシスト、Erik Axelsonも初期に参加していました。(後に脱退)

アルバムは、どの時期のPromise Ringとも似ていない、Maritimeとしての個性が確立されたサウンドになっています。
とにかくメロディの良い、瑞々しいギター・ロックが並び、”Wood/Water”に拒否反応を示したファンにも納得の作品であると思います。

アルバムリリース後、2004年7月には来日公演も行われた。この時は、OwenことMike Kinsellaも共に来日してましたね。

余談ですが、この時にMarimimeのサポート・キーボーディストとして参加していたのがJeremy Garaという人物で、僕の友達がその時彼と仲良くなって、彼が参加しているバンドを2つ教えてもらいました。一つはKeplerというスロウコア・バンド。もう一つは、ドラマーとして在籍しているArcade Fireというバンド。
アルバム”Funeral”がリリースされたのは、それから二ヶ月後のことでした。

Buzzcocks / Buzzcocks

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ロック好きなら、飲んでる時などに「好きなパンクバンドは?」という話題で盛り上がった(又は喧嘩に発展した)ことがあると思います。
僕は迷わずBuzzcocksです。

僕が初めてBuzzcocksの音楽を聴いたのは、00年くらいのことだったと思います。
1st ”Another Music in a Different Kitchen”をツタヤで借りて聴いたんですが、90年代のオルタナの分厚いギターサウンドに慣れた耳には、音が軽いというか、スカスカに聴こえたというのが正直なところです。

なんですが、聴いているうちに次第に慣れ、やがて演奏のスピード感と、奇妙かつキャッチーなメロディが病みつきになり、何度も何度も繰り返し聴きました。
ロック系のDJイベントで”I Don’t Mind”や”Ever Fallen in Love?”が流れるといつも、フロアで気がふれたように踊りまくっていたものです。

2006年に来日公演があり、もちろん行きました。大阪は梅田シャングリラ。
序盤に何曲か、当時の最新作”Flat-Pack Philosophy”からの曲を演奏し、その後はヒット曲の連発に次ぐ連発。しかも、テンポを落とすことなくむしろ速かったくらい。
普段はモッシュなんてしんどいしウザいだけなのに、この日は妙に楽しく感じたのを覚えています。

Buzzcocks / Buzzcocks
1. Jerk
2. Keep On
3. Wake Up Call
4. Friends
5. Driving You Insane
6. Morning After
7. Sick City Sometimes
8. Stars
9. Certain Move
10.Lester Sands
11.Up For The Crack
12.Useless

本作は03年にUKではCherry Red、そしてUSではMergeからリリースされたアルバム。
時代相応に分厚いディストーション・ギターに乗ってファスト・チューンが次々に繰り出される豪快なロック・アルバムです。
サウンド的には、彼らの中でもかなり骨太でシリアスな作品なんじゃないでしょうか。
アルバムを通して聴くとやや単調な気もしますが、M1、M7などのシングル曲は文句なしにかっこよく、他の楽曲も粒揃い。
僕は個人的にはミドルテンポのロックンロール・チューンのM9がすごく好きですね。40代後半の彼らだからこそ出せた味…みたいな物言いは少し安直でしょうか。

本作では、オリジナル・メンバーで、初期に脱退した後Magazineを結成したHoward Devotoとの共作曲が収録されたのも話題になりましたね。
Buzzcocksの音楽に初めて触れる人には”Singles Going Steady”か”Another Music in a Different Kitchen”を勧めますが、初期三枚以降聴いたことがないという方にはオススメしたい一枚。

どうでもいいんですが、”Sick City Sometimes”のAメロ部分はGin Blossomsの”Hey Jealousy”に似てますね。

“What’s That Song?” set list at Club Wonder 2016/04/23 sat

1st
Tommy Keene – Places That Are Gone
I Don’t Cares – Wear Me Out Loud
Rhett Miller – Escape Velocity
Josh Rouse – Crystal Falls
M.Ward – You’re So Good to Me
Fountains of Wayne – Richie and Rubine

2nd
Kelley Stoltz – Rock and Roll with Me
Chris Stamey – Where Does the Time Go?
Sloan – You’ve Got A Lot On Your Mind
Wilco – A Shot in the Arm
Fountains of Wayne – Red Dragon Tattoo
Kurt Baker – Back for Good

Okkervil River / The Stage Names

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2007年。
個人的に耳が冴えていたのか、世の中がそうであったのか、異様に多くの名盤に出会った一年でした。
Arcade Fire ”Neon Bible”、Spoon ”Ga Ga Ga Ga Ga”、The National ”Boxer”などなど。そして、その中の一枚に、このOkkervil Riverのアルバムがありました。

正直に言うと最初に聴いた時は、その熱く(暑苦しく)歌い上げるボーカル・スタイルから「Arcade Fireのフォロワー的なバンドか」などと思ったんですが、聴き込むにつれ認識を改めました。(そもそも、Arcade Fireよりこっちの方が結成は早いしね。)
両者の音楽には近い要素もあるし、ファン層も被ってると思う(一緒にツアー回ってたこともあるし)んだけど、Okkervil Riverの方がよりインディ・ロック的というか、より近い対象に向けられた音楽だと感じます。
それは単にArcade Fireが世界的な人気バンドになったからそう感じるというわけでもないと思うんですよね。

そして、実際にライブを観て、より強くそう思うようになりました。
僕は、この次の作品”The Stand ins”のリリース後、2009年のBonnarooで彼らのライブを観ました。そして、しばらく空いて2013年のホステスクラブウィークエンダーでの初来日ライブも観ることができました。
想像以上に、とにかく熱くオーディエンスにぶつかってくるWill Sheffとバンドの演奏に、気付けば拳を振り上げていました。

Okkervil River / The Stage Names
1. Our Life Is Not A Movie Or Maybe
2. Unless It Kicks
3. Hand To Take Hold Of The Scene
4. Savannah Smiles
5. Plus Ones
6. Girl In Port
7. You Can’t Hold The Hand Of A Rock And Roll Man
8. Title Track
9. John Allyn Smith Sails

本作は、2007年リリースのOkkervil Riverの4thアルバム。翌年にリリースされた5th ”The Stand ins”と対になった作品です。
もともと二枚組にしようという構想もあったみたいです。

アルバム中では、どこまでもエモーショナルに盛り上がるM1、ライブでも定番のロック・チューンM2が人気でしょうか。
静かな曲も多いですが、決して退屈ではなく、全編ドラマティックなアルバムです。
鍵盤やストリングスの使い方に当時の空気を感じますが、改めて聴いてみると意外なくらいシンプルなアレンジだと気付きました。

ところで、前から気になってるんですが、最後の曲M9の後半ではBeach Boysでお馴染みの”Sloop John B”を引用していますが、歌い出しの部分はKinksの”Art Lover”をパクって(似ちゃって)ますよね?

Vashti Bunyan / Lookaftering

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00年代前半のいわゆる「フリー・フォーク」のブームにはリアルタイムではあまり深くハマっておらず、Animal CollectiveやDevendraを通じてVashti Bunyanを知ったわけではなく、この作品のリリースのタイミングで興味を持って、よく知らないままアルバムを聴いたのでした。
そうそう、IdlewildのRoddyが言及してたのも、興味を持った一因でした。

当時を振り返ると、Guided by Voicesが解散、Superchunkは活動休止中で、90年代のインディ・バンドが軒並み失速していったような感じで(※個人の感想です)、またemo系は解散orメジャー化が進みあまり興味を持てなくなっていました。
今思えば、当時はリスナーとして何を聴こうか模索していた時期だったのかなと思います。
そんな時に、僕の耳にすっと入ってきて、夢中になったのがこの作品でした。

Vashti Bunyan / Lookaftering
1. Lately
2. Here Before
3. Wayward
4. Hidden
5. Against the Sky
6. Turning Backs
7. If I Were
8. Same But Different
9. Brother
10. Feet of Clay
11. Wayward Hum

言葉にすると陳腐になってしまいますが、子守唄のような、とにかく優しいメロディがたくさん詰まっています。

2007年に初来日。どんな繊細な感じの人なのかと思ったら、いい意味でラフな、飾らないかわいらしい女性でした。

Versus / Hurrah

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90年代後半から00年代初頭くらいまで、日本の雑誌やレコード店などでバンド(例えばYo La TengoやPavementやBuilt to SpillやGuided by Voicesなど)の紹介をする際、よく「USインディ」という言葉が使われていて、僕も積極的に使っていた。
今思えば非常にざっくりした表現ではあるのだけど、幅広い音楽性を持ったバンドたちが一絡げに紹介されることで、様々な音に触れる機会になっていたとも思う。
そして、僕が考える「USインディ」らしいバンドは、このVersusかなぁと思う。

Versusは、ニューヨークで1990年に結成され2001年に解散した、まさに90年代を駆け抜けたバンドだった。
初期こそ、例えばSonic Youthなどの影響が色濃い(いわゆるオルタナ的な)サウンドだったが、次第に独自性を発揮し唯一無二のサウンドを確立。
ひとつの到達点がこの”Hurrah”だったと思う。
(どの作品をベストとするかは、人によって意見が分かれるところだと思うけど)

Versus / Hurrah
1. My Adidas
2. Eskimo
3. Play Dead
4. Said Too Much
5. You’ll Be Sorry
6. Frederick’s Of Hollywood
7. The Spell You’re Under
8. Shangri-La
9. Walkabout
10. Sayonara
11. I Love The WB
12. Mermaid Legs

本作は、2000年にMergeよりリリースされた、Versusの解散前のラスト・アルバム。(2009年には再結成、アルバムもリリースしている)
美しいジャケット・デザインから、ジャケ買いしたという方も多かったんじゃないでしょうか。

クリーントーンのアルペジオとファズ・ギターによるダイナミックに展開する曲構成、男女のボーカルの絡み、不穏なムードを醸す不協和音など、既存の彼ららしさも残しつつ、本作では更にアレンジの幅が広がり、バラエティに富んだ楽曲が並んでいる。
例えば、ダンサブルなリズムを取り入れ、ものすごくポップに仕上がったM2や、M3、M5辺りで聴けるカントリー的なギター・プレイを取り入れたアレンジは、当時の彼らにとっての新機軸であっただけでなく、後のシーンを予見したような先進的な試みだったと思う。

全てを出し尽くしたのか?、この後バンドは解散。
中心人物のRichard Baluyutは、Whysall Laneを結成。Baluyut兄弟の末っ子、James Baluyutは+/-として活動。(日本ではこちらの方が有名でしょうね。素晴らしいので未聴の方は是非チェック!)
2009年にバンドは再結成、来日公演も行っている。復帰作”On the Ones and Threes”も素晴らしい内容なので、皆さん是非是非聴いてみて下さい!

The Tyde / Twice

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The Tydeは、Further、Beachwood Sparksのメンバーらによるバンド。
LOWLIFE的には、ヴェルクラのRic Menckが参加している点にも注目ですね。お馴染みのカウントも頻繁に聴けます。

彼らは2006年に某フェスで来日していましたが、朝早い時間の出演であったこと、わりとリスナー層が被るであろうRhett Millerと同じ時間帯の出演だったこと、そもそもフェス自体の動員が少なかったことなどから、おそらく彼らのライブを観た人は少なかったのではと思います。
私は幸運にも大阪で観ることができましたが、あの時に出演したフェスが某Fか某Sだったら…もう少し日本における彼らの知名度も上がっていたかも…とも思います。
(いや、未だにネタにされることも多い某フェスですが、あのラインナップは本当に素晴らしかったと思います!!)

The Tyde / Twice
1. A Loner
2. Henry VIII
3. Go Ask Yer Dad
4. Best Intentions
5. Crystal Canyons
6. Takes A Lot Of Tryin’
7. Memorable Moments
8. Blood Brothers
9. Shortbread City
10.Breaking Up The Band
11.New D

本作は、2003年にRough Tradeからリリースされた2ndアルバム。
先行シングルとしてリリースされたM2、M3を聴いて夢中になってしまっていた私は、アルバム発売後すぐに購入、愛聴していました。

持ち前のゆる~いレイドバックしたフォーク・サウンドに加え、先述のM2、M3や、M5、M7など、アップテンポな曲が多いのが本作の特徴。
まさにジャケットのイラストの雰囲気がしっくりと合う、夏のアルバムです。

ちなみに、ジャケットのイラストはAndy Davisというアーティストによるもので、昔たまたまBEAMSで同じイラストが使われたTシャツを見つけて六千円もしたのに勢いで買ってしまいました。

Neko Case / Middle Cyclone

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2009年6月、アメリカ・テネシー州マンチェスターで開催されるボナルー・ミュージックフェスティバルに行きました。
僕の最大の目当ては、トリのBruce Springsteen。そして、多くの若手・中堅のアーティストが出る中、個人的な大きな目玉がNeko Caseの出演でした。

Nekoの出演は、Bonnaroo最終日となる4日目。ナッシュビルから近いこともあり、カントリー系のアーティストの出演も多いボナルーのステージにNekoの音楽はぴったりで、ひときわ多いオーディエンスに囲まれ、コーラスのKelly Hoganとの掛け合いや人形劇?を挟みつつ、ライブはおおいに盛り上がりました。
僕はすっかり興奮して、友達に”Neko was queen of Bonnaroo!!!”ってメールを送ったほど。
今思うとなんとなく気恥ずかしいですが、本当にそう思えました。

Neko Case / Middle Cyclone
1. This Tornado Loves You
2. The Next Time You Say “Forever”
3. People Got A Lotta Nerve
4. Polar Nettles
5. Vengeance Is Sleeping
6. Never Turn Your Back On Mother Earth
7. Middle Cyclone
8. Fever
9. Magpie To The Morning
10. I’m An Animal
11. Prison Girls
12. Don’t Forget Me
13. The Pharaohs
14. Red Tide
15. Marais La Nuit

本作、アメリカではビルボード初登場3位(!)を記録。
Neko Caseといえば、日本のインディロック・ファンにとっては、New Pornographersのメンバーとしての方が馴染み深いかもしれませんが、ソロ・アーティストとしてもさらにすごいスーパー・スターなんですよね。
なので、2007年のNew Pornographersの来日公演にNekoが参加してたのは実は凄いことでした。代わりに?あの時はDestroyerことDan Bejarが不在でしたね。

…話が逸れました。
僕の場合は、全曲覚えるほど聴くアルバムってなかなか無いんですが、このアルバムの曲は全曲覚えてます。
M1のエモーショナルな盛り上がりから、静かに始まりやや不穏な雰囲気をはらみつつ展開するM2、そしてByrds風の12弦ギターに導かれ、アップテンポなリード・トラックM3へと続く。
しっとりとした曲が多いが決して中だるみはなく、美しいメロディとNekoの歌声が堪能できます。
要所要所に挟まれるカバー曲も秀逸。SparksのカバーM6、Harry NilssonのカバーM12と、「原曲を超えた!」とは言わないまでも、いずれもNekoの持ち味が活かされた優れたアレンジで、作品にアクセントを加えています。

アルバムのジャケットも、勢いがあってかっこいいですね。
これ、ずっとレコードが欲しいと思いつつまだ持ってません…。