Versus / Hurrah

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90年代後半から00年代初頭くらいまで、日本の雑誌やレコード店などでバンド(例えばYo La TengoやPavementやBuilt to SpillやGuided by Voicesなど)の紹介をする際、よく「USインディ」という言葉が使われていて、僕も積極的に使っていた。
今思えば非常にざっくりした表現ではあるのだけど、幅広い音楽性を持ったバンドたちが一絡げに紹介されることで、様々な音に触れる機会になっていたとも思う。
そして、僕が考える「USインディ」らしいバンドは、このVersusかなぁと思う。

Versusは、ニューヨークで1990年に結成され2001年に解散した、まさに90年代を駆け抜けたバンドだった。
初期こそ、例えばSonic Youthなどの影響が色濃い(いわゆるオルタナ的な)サウンドだったが、次第に独自性を発揮し唯一無二のサウンドを確立。
ひとつの到達点がこの”Hurrah”だったと思う。
(どの作品をベストとするかは、人によって意見が分かれるところだと思うけど)

Versus / Hurrah
1. My Adidas
2. Eskimo
3. Play Dead
4. Said Too Much
5. You’ll Be Sorry
6. Frederick’s Of Hollywood
7. The Spell You’re Under
8. Shangri-La
9. Walkabout
10. Sayonara
11. I Love The WB
12. Mermaid Legs

本作は、2000年にMergeよりリリースされた、Versusの解散前のラスト・アルバム。(2009年には再結成、アルバムもリリースしている)
美しいジャケット・デザインから、ジャケ買いしたという方も多かったんじゃないでしょうか。

クリーントーンのアルペジオとファズ・ギターによるダイナミックに展開する曲構成、男女のボーカルの絡み、不穏なムードを醸す不協和音など、既存の彼ららしさも残しつつ、本作では更にアレンジの幅が広がり、バラエティに富んだ楽曲が並んでいる。
例えば、ダンサブルなリズムを取り入れ、ものすごくポップに仕上がったM2や、M3、M5辺りで聴けるカントリー的なギター・プレイを取り入れたアレンジは、当時の彼らにとっての新機軸であっただけでなく、後のシーンを予見したような先進的な試みだったと思う。

全てを出し尽くしたのか?、この後バンドは解散。
中心人物のRichard Baluyutは、Whysall Laneを結成。Baluyut兄弟の末っ子、James Baluyutは+/-として活動。(日本ではこちらの方が有名でしょうね。素晴らしいので未聴の方は是非チェック!)
2009年にバンドは再結成、来日公演も行っている。復帰作”On the Ones and Threes”も素晴らしい内容なので、皆さん是非是非聴いてみて下さい!

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