DM3大阪公演(日記が終わっていないことを忘れたわけではないんですが…)の時も少し書いた通り、The Small Squareのアルバムリリースに関わらせてもらうことになり、僕とPaul Chastainとの交流が始まりました。
Paul Chastainは、一般的にDIYなインディ・ロッカーの草分けとして認知されていると思いますが、50歳を過ぎた今でも、おそらく皆さんが想像してる以上にずっとDIYな人だと思います。
例えば、TSSのアルバムジャケットや、TシャツのデザインはおおむねPaul自身が制作したものです。ジャケットの写真はPaulの家にあった植物だそうです(もう枯れてしまったらしい…)。
TSSのオフィシャルサイトも全部自分で作っています。ある日、中国からのコンタクトがあり、(中国の規制で)音源がDLできないと言われて、自分で調べて中国版Skype的なソフトをインストールして音源を送ったそうです。
ツアーの準備についても、自分からかなり積極的にいろいろ動いてくれています。
先日はついに、「僕がツアーのフライヤーのデータを作るよ」とまで言い出しました。(結局こっちで作りました)
メールの返信も早いし、基本的にすごくいい感じに物事を進められています。
結構頑固だし、すごく細かくてめんどくさい時も、正直あるけど。あと、すごく道に迷うらしい(チョット心配ダネ)。
私は所謂インディ・ロックが好きで、DIYな活動をしているアーティストの音楽を好んで聴いてきました。一方でここ数年は、自分の中で「インディであるかどうか」が音楽の善し悪しを判断する一つの基準になってしまっているのではなかろうか?と懐疑的になっているところもありました。(また、世の中でも同様の流れがあるのでは?と感じることもいろいろありました。)
けどやっぱり最終的には、音楽それ自体がいかに人の心を打つかってところが大事だと思います。
だから、「インディ的な方法で、本当に良い音楽を届けたい」というのが、今回のツアーの大きなテーマだったりします。
もし、「Velvet Crushがオリジナルメンバーで再始動、Teenage Symphonies to God再現ライブ開催!」という企画なら、大手イベンターの仕事だったかもしれません。(喜んで観に行きます。)
デラックス盤やアナログ盤の再発をした方が、ビジネス的には正解だったのかもしれません。(絶対買います)
けどPaulは、こつこつ書きためた曲を、仲間の力を借りながら形にし、それを携えてツアーに出ることを目指しました。
本当に良い作品が出来たし、彼の新しいスタンダードになり得る曲もあると思います。
(あ、もちろんライブではVelvet Crushの曲もガンガンやってくれます!!)
最高のコンテンツが用意されている以上、ツアーを成功させなければというプレッシャーも感じます!
とにかくがんばりますので、皆さん是非是非遊びに来て下さい!!
チケットのご予約はMoor Worksのサイトからよろしくお願いいたします。