Neko Case / Middle Cyclone

middlecyclone-720361

2009年6月、アメリカ・テネシー州マンチェスターで開催されるボナルー・ミュージックフェスティバルに行きました。
僕の最大の目当ては、トリのBruce Springsteen。そして、多くの若手・中堅のアーティストが出る中、個人的な大きな目玉がNeko Caseの出演でした。

Nekoの出演は、Bonnaroo最終日となる4日目。ナッシュビルから近いこともあり、カントリー系のアーティストの出演も多いボナルーのステージにNekoの音楽はぴったりで、ひときわ多いオーディエンスに囲まれ、コーラスのKelly Hoganとの掛け合いや人形劇?を挟みつつ、ライブはおおいに盛り上がりました。
僕はすっかり興奮して、友達に”Neko was queen of Bonnaroo!!!”ってメールを送ったほど。
今思うとなんとなく気恥ずかしいですが、本当にそう思えました。

Neko Case / Middle Cyclone
1. This Tornado Loves You
2. The Next Time You Say “Forever”
3. People Got A Lotta Nerve
4. Polar Nettles
5. Vengeance Is Sleeping
6. Never Turn Your Back On Mother Earth
7. Middle Cyclone
8. Fever
9. Magpie To The Morning
10. I’m An Animal
11. Prison Girls
12. Don’t Forget Me
13. The Pharaohs
14. Red Tide
15. Marais La Nuit

本作、アメリカではビルボード初登場3位(!)を記録。
Neko Caseといえば、日本のインディロック・ファンにとっては、New Pornographersのメンバーとしての方が馴染み深いかもしれませんが、ソロ・アーティストとしてもさらにすごいスーパー・スターなんですよね。
なので、2007年のNew Pornographersの来日公演にNekoが参加してたのは実は凄いことでした。代わりに?あの時はDestroyerことDan Bejarが不在でしたね。

…話が逸れました。
僕の場合は、全曲覚えるほど聴くアルバムってなかなか無いんですが、このアルバムの曲は全曲覚えてます。
M1のエモーショナルな盛り上がりから、静かに始まりやや不穏な雰囲気をはらみつつ展開するM2、そしてByrds風の12弦ギターに導かれ、アップテンポなリード・トラックM3へと続く。
しっとりとした曲が多いが決して中だるみはなく、美しいメロディとNekoの歌声が堪能できます。
要所要所に挟まれるカバー曲も秀逸。SparksのカバーM6、Harry NilssonのカバーM12と、「原曲を超えた!」とは言わないまでも、いずれもNekoの持ち味が活かされた優れたアレンジで、作品にアクセントを加えています。

アルバムのジャケットも、勢いがあってかっこいいですね。
これ、ずっとレコードが欲しいと思いつつまだ持ってません…。

What’s That Song?

whatsthatsonglarge

“What’s That Song?”
at Club Wonder
2016/4/23 sat 16:00-18:00
charge: 1,000yen(+1drink order)
DJ:Ryu,Yamamoto

謎のDJユニット「アレックス&チルトン」の二人による、お昼のミニDJイベントを開催します。
場所は東心斎橋クラブワンダーです。
イベント名はReplacementsの名曲”Alex Chilton”の歌詞より。
思わず「この曲なに?」って聞きたくなるような、グッド・ミュージックをプレイします!
以前のRyuさんの選曲を見ていただくと、雰囲気がわかっていただきやすいかもしれません)

この日は、なんと来日ツアー中のJim Boggiaによるアコースティック・ミニ・ライブもあります!(20〜30分のショート・セットになります)
(Jim Boggiaは4/24 sunに神戸でライブを行います。詳細はこちら

お昼〜夕方の開催ですので、普段夜遅くのイベントに遊びに行きづらい方にもご来場いただきやすいと思います。
チャージも安めになっていますので、皆様是非お気軽にお越し下さい!

また、”What’s That Song?”は18時までの開催ですが、同じくクラブワンダーにて18時半から人気イベント「土曜日の誘惑」が開催されます。
グラムロックを中心にプレイする最高に楽しいDJイベントです。チャージは別途必要ですが(1000円 w/1d)、是非こちらもあわせてどうぞ!

Nick Lowe And His Cowboy Outfit / The Rose of England

Nick+Lowe+Rose+Of+England+572828

僕がNick Loweというミュージシャンを知ってから随分経つけど、掘り下げて聴くようになったのはわりと最近。2011年にビルボード・ライブでの来日公演を観たのがきっかけかな。あれは本当に素晴らしかった。最後に”When I Write a Book”が始まった時は思わず声を上げてしまった。

正直に告白すると、それまで僕は”Anthology”という2枚組CDと、”Jesus of Cool”、”Labour of Lust”くらいしか聴いたことがありませんでした。
”Anthology”は2002年までの全キャリアを網羅したなかなか良い選曲の編集盤で、リリース当時に買ってよく聴いていたんですが、Brinsley Schwarzからソロデビュー、Rockpileとその少し後までが収録された一枚目ばかり聴いていました。

しかし、ある日気付きました。「”Anthology”の二枚目…めちゃめちゃ良くね?」と。
特に”She Don’t Love Nobody”、”Rose of England”が気に入って、何度も繰り返し聴くうちに、これらが収録されたアルバムを聴いてみたいと思うようになり、”Rose of England”の中古盤を購入しました。

Nick Lowe And His Cowboy Outfit / The Rose of England
1. Darlin’ Angel Eyes
2. She Don’t Love Nobody
3. 7 Nights To Rock
4. Long Walk Back
5. The Rose Of England
6. Lucky Dog
7. I Knew The Bride (When She Used To Rock ‘N’ Roll)
8. Indoor Fireworks
9. (Hope To God) I’m Right
10. I Can Be The One You Love
11. Everyone
12. Bo Bo Skediddle

85年にリリースされた本作は、前作に続き”And His Cowboy Outfit”名義となっており、Paul Carrack(元Squeeze他)、Martin Belmont、Bobby Irwinがメンバーとして名を連ねている。
John Hiatt作のM2、Huey Lewisプロデュース・Dave Edmundsへの提供曲のセルフカバーM7、Elvis CostelloのカバーM8など、トピックが盛り沢山。M3はロカビリーのクラシック・ヒットのカバーだし、後にGraham ParkerがM5をカバーしていたり、「パブ・ロックの総決算」と言っても過言ではないくらい、パブ・ロックの要素が詰まった作品ですね。

先述の”Anthology”に、このアルバムから5曲が選ばれているんですが、それはかの名作”Labour of Lust”と並ぶ曲数です。おそらく、ファンの間でも”Labour of Lust”と同じくらい、この作品をベストとして挙げる人は多いんじゃないでしょうか。そして、”Labour of Lust”と並んで、初めてNick Loweの音楽に触れる方にも自信を持ってオススメできる一枚です。

ひとつのアーティストの、ほんの数曲だけを聴いて知ったような顔をしてしまうことが度々あります。キャリアの長いミュージシャンなら尚更。音楽の良さを理解するためには相応の時間がかかると思うので、できるだけしっかりと、いろんな音楽に耳をかたむけていきたいと思います。知ったような顔をするためではなくて、より深く楽しむために。

Jim Boggia Japan Tour 2016 神戸公演

052008_boggia_047R のコピー

Cafe Goatee 17th Anniversary
Jim Boggia Japan Tour 2016 神戸公演
4/24(Sun)神戸ヘラバラウンジ Kobe Helluva Lounge
Open 18:00 / Start 18:30
ADV:¥2,500(+1drink order) / DOOR:¥3,000(+1drink order)
w/The Mayflowers,Catholic Girlfriends,MQ
DJ: Hiruclub

LOWLIFE Recordsの次の企画は、フィラデルフィアのシンガーソングライター、Jim Boggiaのジャパン・ツアー神戸公演です!
鎌倉のバー・Cafe Goateeの17周年記念として開催されるツアーの神戸公演をLOWLIFE主催で開催させていただきます!

Jim Boggiaは、これまで7度の来日ツアーを行っており、そのライブ・パフォーマンスで着実にファンを増やしてきた実力派。是非もっと多くの人に知ってもらいたい素晴らしいミュージシャンです。

共演は、Lolasジャパンツアーでも大好評だったCatholic GirlfriendsとThe Mayflowers、そしてSmall Square/Tommy Keene/LolasのベーシストBrad Quinnのユニット、MQも出演します!
そしてDJとして、神戸で定期的に開催されているお昼のDJイベント、昼クラブからDJ Hiruclubが参加してくれます!

チケットのご予約はこちらのメールフォームから受け付けています!!

LOLAS JAPAN TOUR 2016

一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディで世界中のポップ・ファンを魅了した、あのLOLASが帰ってくる!!

flyer_dummy

LOWLIFE RECORDS発足後、最初の企画はLOLASのジャパン・ツアーです。
2002年以来、実に14年ぶりの日本でのライブです。

今回のツアーのメンバーは、中心人物のTim Boykin(LOLAS/Shame Idols)と、盟友・Brad Quinn(Tommy Keene Band他)、そしてドラマーの坂東等のトリオ編成。
LOLAS,Shame Idolsの楽曲はもちろん、Carnival Seasonの楽曲も演奏します。

【Biography】
LOLASは、アラバマ州バーミングハムのシンガー/ギタリストのTim Boykinを中心としたポップ・バンド。
Tim Boykinは、80年代にBrad Quinn、Mark Reynoldsらと結成したCarnival Seasonで活動。Tommy Keeneのプロデュースによるアルバムと、何枚かのEPを残す。その後、よりパンキッシュでよりポップな音楽性のShame Idolsを結成。二枚のアルバムを残し解散。
そして98年にLOLASを結成。バブルガム・ポップ、グラム・ロックなどの影響を前面に出したキャッチーなサウンドで、瞬く間に世界中のポップ・マニアの間で話題となった。日本盤もリリースされ、2002年には来日公演も行われた。

LOWLIFE RECORDSのSoundCloudにて試聴可能です。まずは一度聴いてみて下さい!

LOWLIFE Records Presents
LOLAS JAPAN TOUR 2016

2/28(sun) 大阪 東心斎橋クラブ・ワンダー Osaka Club Wonder
Open:18:00/Start:18:30
ADV:¥2,500(+1D) / DOOR:¥3,000(+1D)
w/ MQ

3/2(wed)東京 新宿ナインスパイス Tokyo Nine Spices
”POWERPOP ACADEMY vol.07”
Open:19:00/Start:19:30
ADV:¥3,500(+1D) / DOOR:¥4,000(+1D)
w/ afterpilot , Pelotan
DJ/ 古閑裕(KOGA RECORDS/ROCKET K)
THISTIME RECORDS
POWERPOP ACADEMIY

3/3(thu) 東京 東高円寺U.F.O. CLUB Tokyo U.F.O. CLUB
”Power Pop Revival vol.7”
Open:18:30/Start:19:00
ADV:¥3,500(+1D) / DOOR:¥4,000(+1D)
w/ BOYS ON THE BEACH , ROCKBOTTOM , Layne
DJ/ あこ, Dominic Al-Badri
Power Pop Revival

3/4(fri) 大阪 南堀江SOCORE FACTORY Osaka SOCORE FACTORY
”Melody#3”
Open:18:00/Start:19:00
ADV:¥3,000(+1D) / DOOR:¥3,500(+1D)
w/ The Mayflowers , Catholic Girlfriends
DJ/ Wattan, Mokuo
SHOP/ Holiday! Records

3/5(sat) 京都 拾得 Kyoto Jittoku
”Timeless Melody vol.2”
Open:17:30/Start:18:30
ADV:¥2,500(+1D) / DOOR:¥3,000(+1D)
w/ The Mayflowers

3/6(sun) 岡山 ブルー・ブルース Okayama Blue Blues
”Powerpop Movement”
Open:18:00/Start:18:30
ADV:¥2,000(+1D) / DOOR:¥2,500(+1D)
w/ Strike Three! , Short*Short , Chelsea Times
DJ/ Kawahara(Listen to Your Radio), Ryu
SHOP/ Holiday! Records

各公演のチケットのご予約はこちらから。

LOLAS JAPAN TOUR T-SHIRTS

item_main

LOLAS JAPAN TOURのTシャツのデザインです。
画像は合成したものですが、だいたいこんな感じのイメージで制作中です。
ベースボール・ファンのBradの好みを反映して?野球っぽいデザインですね。
S・M・Lの3サイズ制作予定です!
少量生産ですので、欲しい方はお早めに!

Tim Boykinについて

私がTim Boykinの音楽に初めて触れたのは、2001年頃かな?友達に教えてもらって、Lolasの”Silver Dollar Sunday”を聴きました。
アルバム全体、とにかくキャッチーなメロディが満載で、すぐに好きになりました。

そしてさかのぼり、Lolasの”Ballerina Breakout”や、Shame Idolsのアルバムを聴きました。今となったら意外に思われるかもしれませんが(?)、名古屋のレコード店・file-underでその手のパワー・ポップものが多く扱われていたのでした。

2002年の来日公演は、私は残念ながら観に行くことができませんでした。
その後リリースされた3rdアルバム”Something You Oughta Know”は、まさにマスターピースと呼ぶに相応しい名曲揃いの作品でした。ファンの間でも、これか”Silver Dollar Sunday”をベストに挙げる人が多いんじゃないでしょうか。

Tim Boykinのキャリアを振り返ると、音楽性の変遷が伺えます。
Carnival Seasonのサウンドは、Husker DuやReplacementsに通じる骨太なロックで、Lolasからさかのぼって聴いた人は驚くかもしれません。おそらくBrad Quinnのカラーが強く出ていると思われるのですが、その中でも、例えば”Misguided Promise”のようなポップ・チューンからは後のTimの音楽に繋がるものを感じられます。

Timのポップ・センスが炸裂するのは、やっぱりShame Idolsから。Buzzcocksばりのパンキッシュなファスト・チューンが多く、ポップ・パンク系のリスナーからの人気も高いんじゃないでしょうか。
1st ”I Got Time”も勢いがあって最高ですが、個人的には2nd ”Rocket Cat”が大好き。アメコミ風のイラストのジャケットも最高ですね。

リリース時期が近いこともあってか、Lolasの1stは、Shame Idolsの余韻を残しているように思えます。タイトル・トラックの”Ballerina Breakout”なんかは”Rocket Cat”に入ってても違和感なさそう。

そして、前述の”Silver Dollar Sunday”、”Something You Oughta Know”で、Tim Boykin流ポップ・サウンドは一つの完成形を迎えます。

Lolasの四作目となる”Doctor Apache”(というタイトルで日本盤がリリースされ、後に曲を追加して”Like the Sun”というタイトルで再リリース)は、「少し落ち着いた」という印象を持たれた方も多いかと思います。たしかに、それまでに比べて憂いを含んだ曲調が多いような。中でも、Byrds風のギターが印象的な”Doctor Apache”は出色の出来。
しかし一方で”Eye Eye”や”Me And Barbara Stanwyck”のようないかにもLolasらしいキラー・チューンはあるし、疾走系の”Staying Inside”もあり、実は根本的にはあまり変わってないような気もします。

その後、Lolasとしてはオリジナル・アルバムのリリースは無く、2007年にはShame Idolsのアルバム”The Light is Always on”がリリースされていますが、その後は日本のポップミュージック・ファンの間でTim Boykinの名前を聞くことは少なくなりました。

今回、ツアーを企画するにあたり、Lolasのアルバムをよく聴き返していますが、当時そこまで何度も聴き込んでいなかったはずの曲でも、メロディを覚えていることが多いことに気付きました。
それだけ印象的なメロディが量産されていたということで、Tim Boykinのメロディ・メーカーとしての才能が感じられます。

そんな素晴らしいソングライターに、バックを固めるリズム隊も優れたプレイヤー達。ツアーでは、きっと凄いライブを見せてくれるはずです!乞うご期待!

Brad Quinnについて

これまで、私が企画してきたライブ…DM3大阪公演、The Small Squareジャパンツアー、そしてLOLASジャパンツアーと、その全てに深く関わっているミュージシャンがいます。
その名はBrad Quinn。

1965年、アラバマ州バーミングハム生まれ。84年にTim Boykin、Ed Reynolds、Mark Reynoldsらと共にCarnival Seasonを結成、ベースを担当。Tommy Keeneのプロデュースによるアルバムや、PrimitonsのMats Rodenのプロデュースによるepなどをリリース。
Carnival Season解散後は、Tommy Keeneのバンドメンバーとして活躍。ドラマーのJohn Richardsonと共にTommy Keeneサウンドには欠かせない存在となっている。

こちらのインタビューに詳しく書かれていますが、Bradは2000年頃に日本に移住、それからずっと関西で生活しています。

私とBradの出会いは、1年前の2015年1月にさかのぼります。
東心斎橋のクラブ・ワンダーでDJをしていた時に、オシャレな身なりの外国人のおじさんが遊びに来ました。
話を聞いていると、Tommy Keeneのバンドでベースを弾いているといいます。
クラブ・ワンダー店主もTommy Keeneのファンだし、その場にいたDJ・客の多くがTommy Keeneを知っていて、その時はかなり盛り上がりました。
偶然他のDJがThree Hour Tourの7”持ってきてたのをかけたり。

その時Bradは、おそらくPaul Chastainにワンダーのことを教えてもらって来たのかな?

その後、彼と再会したのは2015年5月、DM3大阪公演の時です。
DM3とPaul Chastainの共演というスペシャルなイベントでしたが、その時にPaulとのデュオで見事なアコースティック・ギターのプレイを披露してくれました。

そして、秋のThe Small Squareのツアー。
6日間6公演というスケジュールでしたが、なんとBradはそのうち3公演、昼間に仕事をしてからの参加でした。京都の大学で午前中働いて、新幹線で東京まで来てライブやったり。
そんなハード・スケジュールの中でも、安定感抜群のベース・プレイとコーラスワークでバンドを支えてくれました。

そんなBradから、Tim Boykinを呼んでツアーをしない?という誘いをもらい、今回のLOLASのジャパンツアーを開催するはこびとなりました。
人との繋がりから広がっていくのがインディ・ロックの面白さだし、ことごとく素晴らしいミュージシャンに繋がっていることを嬉しく思います。

また、Bradは2/28(日)のクラブ・ワンダーでのライブでは、MQというデュオでも演奏します。
詳細は不明ですが、BeatlesやBig Starの曲をやると聞いています。こちらもお楽しみに!

The Small Square Japan Tour Diary 1

DM3大阪日記が終わっていないことは承知の上なんですが…。

2015年10月30日から11月4日にかけて、ポール・チャステイン(Velvet Crush)と、ドラマーのジョン・リチャードソンによるユニット、The Small Squareのジャパン・ツアーを開催しました。

The Small Squareのアルバムのリリースを手伝うことになった経緯は前にも書きましたが、アルバムを出したら次にやることと言えばツアーです。

ポールは、バンド形式でのツアーを熱望していました。
しかし僕の正直な気持ちとしては、アメリカからバンドメンバーを呼んでツアーをするのは難しいと思っていました。
ポールのソロか、ポールとブラッドのデュオで東名阪+どこかの地方都市を回るのが精一杯かなぁ…と。

一度、ポールと話し合いをしました。僕はやんわり断るつもりでした。
しかし、ポールの意思は固く、「少なくとも東京と大阪の動員には自信がある」「(渡航費について)ベーシストは日本在住の奴がいるんだ(その人知ってる!)」など、穏やかな様子ながらも強くアピールしてきました。

ツアーに際して、僕のことを「熱意あるイベンター」「漢気溢れる主催者」と言っていただくことが何度かありましたが、実際のところはそんなに立派なものでもなく、ただただ人の熱意に動かされて行動していただけだと思っています。
それもこれも、ポール・チャステインの音楽的才能と、その人間性に惚れ込んでのことでした。

こうして、The Small Square ジャパン・ツアーの開催が決定したのでした。