DM3 LIVE IN OSAKA DIARY 3

ポール・チャスティンの話を始めると長くなるんだけど、かいつまんでこの日のライブに関係のあることを中心に書いていこう。

ヴェルヴェット・クラッシュのボーカル/ベースのポール・チャスティンの新しいユニット「ザ・スモール・スクエア」のアルバムが、ムーア・ワークスからリリースされることになり、それに伴って僕がアートワークやライナーノーツの制作、ディレクション?を担当させてもらった。
6/24にアルバム『ザ・スモール・スクエア』がリリースされるので、皆さん是非チェックしてください!!
Tower Records
HMV
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それで頻繁に彼と連絡を取るようになり、その流れで今回ライブに出てくれることになったのだけど、ポールから提案があり、元カーニバル・シーズン、トミー・キーンのバンドのブラッド・クインとのデュオでの出演となった。

共に素晴らしいミュージシャンであり、キャリア的にも申し分ないが、不安がないわけではなかった。
二人とも本職はベーシストであることを置いておくとしても、昔からの知り合いとはいえライブ二ヶ月前に結成された急造デュオでの演奏なのだ。
もちろん、ポールの曲をやる以上、どんな形であれ素晴らしいものになるという確信があり、その前提で出演をオファーしたわけだけど。

結果的に、僕の心配は全くの杞憂に終わった。

ポール曰く「僕らの演奏スタイルが古臭過ぎて、PAの人がびっくりしないかな…」というほど、本当にシンプルな、アコースティック・ギター2本での弾き語り。

ライブは、ザ・スモール・スクエアの”Otherwhile”でスタート。アルバム中、最も勢いのあるロックな曲だ。演奏もラフな感じで、かっこいい。
続いて、ヴェルクラのバージョンでお馴染みのジーン・クラーク ”Why Not Your Baby”のカバー。いつ聴いても沁みる名曲だ。
続く”Ash & Earth”で涙腺が決壊したという方も多かったのではないだろうか。この日は、出し惜しみ無しで名曲を連発してくれた。それでも、まだまだ聴きたい曲はいっぱいあるんだけど!

新旧の曲を織り交ぜて、ライブは進行。この日1,2を争う盛り上がりだったのは、”Hold Me Up”。言わずと知れたヴェルクラの2ndのオープニングを飾る人気曲だが、アコースティックverだと間奏など少し物足りない感じになるのでは?と思ったのだけど、ギターソロもばっちり、ロックなアレンジでかっこよかった。

全編通して、ブラッドがとてもいい仕事をしていたと思う。彼がギターを弾くのは初めて聴いたのだけど、充分ギタリストとしてもやっていけるのでは。ちなみに彼は現在バンドメンバーを探しているそうで、特にドラマーを募集中とのことだ。神戸〜大阪近辺在住で、腕に覚えのある方は是非。

ポールはよくカバー曲を演奏するんだけど、この日はエヴァリー・ブラザーズの”Walk Right Back”のカバーを披露。前述のジーン・クラークもだけど、ポールの選曲は本当にいつもハズレがない。マシュー・スウィートみたいにカバー・アルバムを作ってほしい。

”Atmosphere””Time Wraps Around You”…隣からLady Flashハッピーくんのすすり泣く声が聞こえてくる。彼にもいろいろ思うことがあるんだろう。
僕だって、兄に借りた”Teenage Symphonies to God”を聴いていた高校時代には、自分がポール・チャスティンのライブに関わることができるようになるなんて、夢にも思わなかった。生きてたら良いことがあるものだ。

そして”Drive Me Down”。
世にアコースティック・バージョンで演奏される曲は数あれど、この曲ほどオリジナルとアコースティックで違った魅力を見せる楽曲は無いんじゃないかな。

ひとしきり盛り上がった後、最後はしっとりとスモール・スクエアの”Save My Life”で〆。
アルバムの中でもフォーク色が濃い楽曲で、「70年代の隠れた名曲のカバー」と言われたら信じてしまいそうな雰囲気だ。
素朴で優しいメロディーが、実に彼らしい。

ポール・チャスティンのライブに関わることができて、本当に嬉しく誇らしい気持ちでいます。
今回は「大阪だけ」というスペシャルなライブだったけど、今後は他の街でもライブを企画したいと考えているので、皆さんお楽しみに。

(つづく)

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