畑を耕す

ところで、昔からの知り合いや、書いた文章やネットでの発言をチェックしてくださっている方の中には、私がDM3大阪公演を企画することに違和感をおぼえる人もいるのでは、と思います。

いわゆるパワーポップの熱心なリスナーというよりは、もう少しイマドキっぽいUSインディものを聴いている人というイメージが強いかもしれないし、最近知り合った人には昔のメジャーバンドが好きな人と思われているかもしれません。
(ELOの話ばかりしていた時期があったため)

もちろんどれも好きなんですが、たしかに自分でもDM3のライブを企画するのは、意外なような気もします。

私よりパンク/パワーポップに詳しい人なんていくらでもいるし、もっと相応しい人もいただろうと。
最初にお話をいただいた時、「僕なんかがやってもいいものなのか?」という葛藤は正直なところ、ありました。

しかし、やや畑違い気味な人がオーガナイズするからこそ、面白いこともあるようにも思えてきました。

そもそもTarget Earthの中上さんがDM3の来日を企画してくれてなかったら大阪でライブをすることもできなかったし、Paulとの繋がりはClub Wonderからだし、This Timeとかヒデアキとの絡みが無かったらChelsea Timesも知らなかったかもしれないし、Lady Flashのハッピー君がたまたまDM3のファンで、後押ししてくれたから大阪公演を企画しようと思い立ったわけで。
(そもそも身の回りの熱心なロックファンの友人たちがいなかったら、そんなことしようって発想もなかったよ!)

そういう、いろんなところにいる人たちとの関わりがあるのは今の自分ならではだと思うし、とてもエキサイティングなことをしているなぁと思っています。

インターネットの普及から随分経ち、ロックの特定の1ジャンルを探求するのはとても簡単になったと思います。
しかし、ちょっと風通しの悪さを感じることもあるようなないような。
「ジャンルの壁をぶちこわしてやるぜ!」みたいな気概ではなくて、やんわり畑を耕してみよう、という気持ちで。

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